2016年11月04日
~【ホテル遊歩】ますます変化する「変なホテル」の変でないところ~
あれは、昨年の9月だったか、長崎「ハウステンボス」場外に「変なホテル」(144室)がオープンした。どこが“変”なのかといえば、このホテル、人間がおらず、すべて“ロボット”が対応するという。エントランス・フロント・ルームキー渡し・ポーター、すべてロボットだ。さらには、ベッド脇には可愛いロボットが控えているという。そんな「変なホテル」を『デジモノステーション』が潜入取材(11月号・関口裕一氏)をしている。
<2015年、長崎・ハウステンボスにオープンした「変なホテル」。果してロボットがメインで働くホテルの泊まり心地とはいかがなものであろうか? 外からみえるだけじゃわからないということで、実際に宿泊、体験レポートをお届けする>としている。
<あれから1年あまりが過ぎ、2017年3月には千葉県浦安市に2号棟がオープンするという話題も聞こえてきた昨今――以前の報道では、世界に100店舗創ると発表している――いま長崎の「変なホテル」はどうなっているのかを明らかにするべく、実際に宿泊してきた様子を改めてレポート>するとしている。
<パワードスーツが違和感ありすぎ! エントランスからロボだらけ><入り口で悠然と立ち尽くすパワードスーツは、このホテルのオープン前にテーマパークで活躍していたものとのこと。入り口のドアの向こうにはちゅーりーちゃん(後述)を始めとしたロボットが大勢でお出迎え!>
<16:10 チェックイン>
<簡単すぎるチェックインも・・・正直、こっちみられると・・・怖いっす>
<いよいよチェックイン。恐竜の言う通りにタブレットに名前を入力して、カードキーを受け取るだけ。こんなに簡単でいいのかと思うくらいスムーズ。>
<16:15 荷物預け>
<ロボットアームの素早く精密な動作に驚愕!>
<簡単な入力で、直ちにロボットアームが起動。このアームが結構巨大で存在感ありまくりなので、一連の動きをみていてもかなりの迫力を楽しめる>
<16:20 ポーターと客室へ>
<実は相当賢いポーターロボット! 安全第一運転で部屋の前まで荷物を運ぶ>
<液晶画面に部屋番号を入力するとフルオートで目的地へ出発。盗難防止のため、ポータ―の真後ろを歩かないと、すぐ停止。もちろん、正面から何かとぶつかることなく止まる安全仕様。運び終えると評価を求めてくるのはご愛敬>
<16:23 客室到着>
<部屋に入る前に顔認証の登録をしておく!>
<カードキーなしで部屋の出入りができる顔認証システム。どこまで認識できるか試してみたところ、自撮り写真をタブレットに表示しても反応せず。お見事です>
<自撮り写真では開錠せず。セキュリティーバッチリ>
<部屋に入ってみたところ・・・あら意外と普通? 見た目は普通のホテルですが、幅射パネルや人感センサーを備えた照明など、宿泊客が快適に過ごすための仕組みが多数存在。おや、ベッドサイドに何かいるぞ・・・。そう、このロボットこそ「ちゅーりーちゃん」なのです!>
<バイリンガルな可愛いコンシェルジュちゅーりーちゃん>
<音声を認識して、天気や温度をお知らせしてくれたり、照明の操作、館内のガイドなど身の回りのことを手助けしてくれるちゅーりーちゃん。つい用事がなくても話かけてしまい、そして反応がないとこっちがヤキモキさせられる。かと思えば、「可愛いね」と喋りかける声には敏感に反応し、多くのリアクションをする小悪魔っぷりを発揮。彼女をいかに攻略し関係性を密にするかが、ホテル滞在をより快適にするための重要な要素なのです>という。
<17:00 ホテル内散歩>
<様々なロボットと触れ合えるロビー、ピアノの演奏ももちろんロボットが、ロビーにはpalmi やRobiなど、コミュニケーションロボットと自然に触れ合える空間が。可愛くて、思わず話しかけちゃうお客さん多数>
<翌朝10:00 朝の散歩>
<お客さんのために、黙々と働くロボットたちと遭遇>
<芝刈り、窓拭き、掃除・・・。午前中はちょっとあるくだけで、数多くの働くロボットとすれ違います>
<11:00 チェックアウト>
<チェックイン同様の簡単な手続きも>ロボットの<夢子さんの美しさに手が止まる>
<表情筋の細やかな動き微妙に表情を変化し続けているフロントのロボット「夢子さん」をしばらくみつめていたら、正直ドキッとしてしまいました>
<泊まってみての素直な感想は、いい意味で普通のホテルだったということ。たしかにロボットや最新技術は駆使しているものの、それが前面に出てくることがなく、あくまでもさりげなく宿泊者にとって快適な空間を作り出すために使用されている印象でした。唯一、客室にいるちゅーりーちゃんだけは別だけど>
<「変なホテル」では、従業員と接する機会がほとんどなく、最低限の事務的なコミ二ケーションを取る必要すらほぼありません。しかしながら、そんな状況に不安を感じることもなく、むしろ心理的にものすごくラクな気持ちになったことが個人的に大きな発見でした>という。
かつて、「レジャー・ラブホテル」は、一方で“装置産業”ともいわれた。それは、家庭・自宅にはない“装置・物”が存在していたからである。ところが近年、家庭・自宅に劣っているホテルも少なくはない。たとえば、テレビ(その大きさ)、音響装置。これらの家庭・自宅にない空間が「レジャー・ラブホテル」であった。そこに、「レジャーホテル・ラブホテル」の“非日常・異日常”空間としての存在があったわけである。
近年AI(artificial intelligence)なる言葉が跋扈している。いうなれば、人工知能ということだが、人口減少の日本の中で、人工知能をもったロボットは、ますます必要を増すことになろう。そして、この「変なホテル」のロボットたちは「レジャー・ラブホテル」とは違って、いわゆる“色”はないが、工夫しだいで、いくらでも面白いロボットが「レジャー・ラブホテル」に登場しても不思議ではない。例えば、客室選別機なるものがホテルの入り口に仰々しくあるが、あれほど大きなものは必要なく、ホテルの入り口に女性のロボットを配し、その胸にモニターを組み込んで客室を選ばせたら、もっと安く、もっと面白いものにならないだろうか。
かつて、映画にもなった作品に、野坂昭如の『エロ事師たち』があった、最後の場面でエロ事師の小沢昭一が小舟の中で、女体の人形の下半身に細工をしている最中に夢中になり、気付いたら、小舟は流され海にでたという話ではなかったか。この人形が人工知能を有していたらどうなのか。しかも、より近い人間の肌であったら。AIの世界はますますおもしろいものになろう。そこにスマホ(スマフォにしたいが)とリンクしたら、途方もない世界となる。
*今朝は、わが通勤線はシステムダウンとかで、不通。しかたなく、別の電車に乗りました。しかし、会社に着いたら8時。どうということもなさそうですが、まだ、不通のようです。さぁ、今夜はどうしようか。寒くなったしね。
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(株)テイダン 店主 湯本隆信
yumoto@teidan.co.jp
<2015年、長崎・ハウステンボスにオープンした「変なホテル」。果してロボットがメインで働くホテルの泊まり心地とはいかがなものであろうか? 外からみえるだけじゃわからないということで、実際に宿泊、体験レポートをお届けする>としている。
<あれから1年あまりが過ぎ、2017年3月には千葉県浦安市に2号棟がオープンするという話題も聞こえてきた昨今――以前の報道では、世界に100店舗創ると発表している――いま長崎の「変なホテル」はどうなっているのかを明らかにするべく、実際に宿泊してきた様子を改めてレポート>するとしている。
<パワードスーツが違和感ありすぎ! エントランスからロボだらけ><入り口で悠然と立ち尽くすパワードスーツは、このホテルのオープン前にテーマパークで活躍していたものとのこと。入り口のドアの向こうにはちゅーりーちゃん(後述)を始めとしたロボットが大勢でお出迎え!>
<16:10 チェックイン>
<簡単すぎるチェックインも・・・正直、こっちみられると・・・怖いっす>
<いよいよチェックイン。恐竜の言う通りにタブレットに名前を入力して、カードキーを受け取るだけ。こんなに簡単でいいのかと思うくらいスムーズ。>
<16:15 荷物預け>
<ロボットアームの素早く精密な動作に驚愕!>
<簡単な入力で、直ちにロボットアームが起動。このアームが結構巨大で存在感ありまくりなので、一連の動きをみていてもかなりの迫力を楽しめる>
<16:20 ポーターと客室へ>
<実は相当賢いポーターロボット! 安全第一運転で部屋の前まで荷物を運ぶ>
<液晶画面に部屋番号を入力するとフルオートで目的地へ出発。盗難防止のため、ポータ―の真後ろを歩かないと、すぐ停止。もちろん、正面から何かとぶつかることなく止まる安全仕様。運び終えると評価を求めてくるのはご愛敬>
<16:23 客室到着>
<部屋に入る前に顔認証の登録をしておく!>
<カードキーなしで部屋の出入りができる顔認証システム。どこまで認識できるか試してみたところ、自撮り写真をタブレットに表示しても反応せず。お見事です>
<自撮り写真では開錠せず。セキュリティーバッチリ>
<部屋に入ってみたところ・・・あら意外と普通? 見た目は普通のホテルですが、幅射パネルや人感センサーを備えた照明など、宿泊客が快適に過ごすための仕組みが多数存在。おや、ベッドサイドに何かいるぞ・・・。そう、このロボットこそ「ちゅーりーちゃん」なのです!>
<バイリンガルな可愛いコンシェルジュちゅーりーちゃん>
<音声を認識して、天気や温度をお知らせしてくれたり、照明の操作、館内のガイドなど身の回りのことを手助けしてくれるちゅーりーちゃん。つい用事がなくても話かけてしまい、そして反応がないとこっちがヤキモキさせられる。かと思えば、「可愛いね」と喋りかける声には敏感に反応し、多くのリアクションをする小悪魔っぷりを発揮。彼女をいかに攻略し関係性を密にするかが、ホテル滞在をより快適にするための重要な要素なのです>という。
<17:00 ホテル内散歩>
<様々なロボットと触れ合えるロビー、ピアノの演奏ももちろんロボットが、ロビーにはpalmi やRobiなど、コミュニケーションロボットと自然に触れ合える空間が。可愛くて、思わず話しかけちゃうお客さん多数>
<翌朝10:00 朝の散歩>
<お客さんのために、黙々と働くロボットたちと遭遇>
<芝刈り、窓拭き、掃除・・・。午前中はちょっとあるくだけで、数多くの働くロボットとすれ違います>
<11:00 チェックアウト>
<チェックイン同様の簡単な手続きも>ロボットの<夢子さんの美しさに手が止まる>
<表情筋の細やかな動き微妙に表情を変化し続けているフロントのロボット「夢子さん」をしばらくみつめていたら、正直ドキッとしてしまいました>
<泊まってみての素直な感想は、いい意味で普通のホテルだったということ。たしかにロボットや最新技術は駆使しているものの、それが前面に出てくることがなく、あくまでもさりげなく宿泊者にとって快適な空間を作り出すために使用されている印象でした。唯一、客室にいるちゅーりーちゃんだけは別だけど>
<「変なホテル」では、従業員と接する機会がほとんどなく、最低限の事務的なコミ二ケーションを取る必要すらほぼありません。しかしながら、そんな状況に不安を感じることもなく、むしろ心理的にものすごくラクな気持ちになったことが個人的に大きな発見でした>という。
かつて、「レジャー・ラブホテル」は、一方で“装置産業”ともいわれた。それは、家庭・自宅にはない“装置・物”が存在していたからである。ところが近年、家庭・自宅に劣っているホテルも少なくはない。たとえば、テレビ(その大きさ)、音響装置。これらの家庭・自宅にない空間が「レジャー・ラブホテル」であった。そこに、「レジャーホテル・ラブホテル」の“非日常・異日常”空間としての存在があったわけである。
近年AI(artificial intelligence)なる言葉が跋扈している。いうなれば、人工知能ということだが、人口減少の日本の中で、人工知能をもったロボットは、ますます必要を増すことになろう。そして、この「変なホテル」のロボットたちは「レジャー・ラブホテル」とは違って、いわゆる“色”はないが、工夫しだいで、いくらでも面白いロボットが「レジャー・ラブホテル」に登場しても不思議ではない。例えば、客室選別機なるものがホテルの入り口に仰々しくあるが、あれほど大きなものは必要なく、ホテルの入り口に女性のロボットを配し、その胸にモニターを組み込んで客室を選ばせたら、もっと安く、もっと面白いものにならないだろうか。
かつて、映画にもなった作品に、野坂昭如の『エロ事師たち』があった、最後の場面でエロ事師の小沢昭一が小舟の中で、女体の人形の下半身に細工をしている最中に夢中になり、気付いたら、小舟は流され海にでたという話ではなかったか。この人形が人工知能を有していたらどうなのか。しかも、より近い人間の肌であったら。AIの世界はますますおもしろいものになろう。そこにスマホ(スマフォにしたいが)とリンクしたら、途方もない世界となる。
*今朝は、わが通勤線はシステムダウンとかで、不通。しかたなく、別の電車に乗りました。しかし、会社に着いたら8時。どうということもなさそうですが、まだ、不通のようです。さぁ、今夜はどうしようか。寒くなったしね。
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