~ある感謝~~“政令改正”閣議決定される~

2010年07月02日

~政令改正・ある出合い~

某月某日
 相変わらず、我がベランダは客人が多い。しかも、そろいも揃って夕刻に集中する。さればビールでもとなるが、時間が気になる。何せ弊社の変態長(間違い!編集長)は、“酒は5時過ぎから”と一方的に決め、そのルールが弊社の決まりになってしまった(この重要な会議に、老生は出席していない。どうもこれは、策略・謀略の臭いがする)。

 以前、そう、あれは10数年も前のことか。前職の会社の近くに、よく原稿を、お願いしていた弁護士の先生がいた。もちろん、風営法関係だ。このI弁護士、別の弁護士さんの紹介で会うことになったのだが、午前中だというのに、個室から「おーい」と大きな声で事務の女性を呼び、お茶かコーヒーでも持ってこさせるつもりかと思っていたら、そこに現れた女性の御盆の上には、ビールが。そうなんですよ。このI弁護士、朝だろうが、昼だろうが、ビールが、お茶代わりだった。
 そんなお付合いだった為か、週のうち1、2回は、呼び出しがかかり、銀座の夜を散歩した。しかしこの散歩、普通ではなかった。何せ、このI弁護士の格好が、銀座では異質すぎたのだ。冬でも夏でも、スーツは白。首やら腕にはギンギラの金物。もちろん、時計は金無垢のロレックス。頭は髪の毛が伸びすぎたパンチパーマ風。「出ようか」といったとたん、サングラスを取り出し、襟に付けた弁護士バッジを裏返しにする。いゃー、これはヤクザやさんも逃出すファッションだ。しかし、このI弁護士、東大の法科なのだ。さらに事務所ではビール片手にパソコンを覗かせ、わけの分からない海外の海で撮ってきた魚の説明に嬉々としている。しかし、この写真、あまりにも芸術的すぎて、枚数は大量だが、殆ど“ボツ”もの。こちらはそもそも魚でもあるまいし、泳ぐこと自体が理解不能。ましてや、海に潜って写真を撮る何ぞは、魚に失礼とさえ思える(それにしても、日曜の19時30分からのNHKテレビ「ダーウィンが来た!」はよく見ているな)。
 そのI弁護士は、04年4月19日に帰らぬ人となったが、その一週間前か、病院から突然電話がかかって来て、「ほぼ回復したから、銀座に行こう」という事になった。しかし、顔はどす黒く、海焼けにも見えず、どう見ても回復したとは言い難い。何時ものビールも飲まずに、2軒のクラブに老生名のニューボトルを入れてくれて、後向きに手を払って、銀座の街から消えて行った。後ろから見送ったI弁護士は、白いスーツがひと回り小さくなったようだった。

 このI弁護士のお陰で、多くの人脈を得た。それこそ、霞ヶ関から永田町まで。I弁護士事務所には、5、6名の弁護士がいたが、I弁護士以外は至ってまともだ。そんな中に、弁護士になりたての女性弁護士が入って来た。老生が事務所に伺うと何時もI弁護士の脇でノートにペンを走らせている。いゃー、話の内容は、ラブホテルだ、風俗だと、とても若き女性の前で喋れる類いのものではなく、随分と表現に苦労したことを覚えている。02年頃のことだ。I弁護士に伺うとこちらも、東大法科だとか。まったくね。それで、ラブホだ、風俗だ、だものね。老生も仕事とはいえ、ツライものがあった。この女性、I弁護士にタップリ鍛えられ、今やラブホテル・レジャーホテルをもっとも理解している弁護士になっている。それが、弊社の『季刊LH-NEXT』に記事を連載中であり、本誌顧問・弁護士でもある、星千絵氏だ。その星女史と既報のように、この7月末から8月初めにかけて、全国5箇所でセミナー講演を展開する。いささかハードなスケジュールではあるが、何せ発展途上会社故に、お許しを乞うしかない。
 どうぞ、全国の業界の関係者の方々、ご期待下さい。

レジャーホテル・ラブホテル経営の情報発信基地
(株)テイダン 店主 湯本隆信・・yumoto@teidan.co.jp



teidan at 08:53│Comments(0)TrackBack(0)

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