2009年11月24日

マスコミの偏見

某月某日
 相変わらず、当業界に対する大マスコミの偏見が続いている。
 先のメルマガ(11/19号)でも触れたように、19日のYOMIURI ONLINEでは(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091118-OYT1T00753.htm)、なんとタイトルが「無届けラブホテル全国3600軒・・・性犯罪温床に」ときた。

 そもそも、この記事を配信した読売の記者は、“ラブホテル”の定義を、ご理解されているのだろうか。25年前の「風営法改正」時における「ラブホテル」とは、政令3条に定める、施設基準・設備基準・構造基準に接触する宿泊施設を「ラブホテル」というわけであって、その他は、宿泊施設であって“ラブホテル”とはいわない。これらのことを理解したうえでの記事なのか。現法では、所定(定められた一定面積)のロビー・食堂が確保され、風営法に接触する性具等がなければ、それは「ラブホテル」(もちろん、“専ら異性……”という訳のわからない日本語があるが)ではない。
 
 また、「3600軒」(警察庁の08年4月現在では、3593軒)とあるが、これは誰が、どのように調べたのか。本誌(季刊LH-NEXT)によれば、07年に警察庁の指示により、各都道府県警に通達が行き、各署が調べたとのこと。しかし、末端の警察官が十分に“ラブホテル”なる定義を認識したうえで、判別したのだろうか。十把一絡になっていないだろうか。そもそも、風営法対象でもない施設に、令状もなく警察官が立入ることは、何の根拠があるのか。いささか心配でもある。
 さらに、“ラブホテル”を「性犯罪の温床に」というが、これは、メルマガでも報告されているように、“性犯罪”そのものを十分に分析する必要はないのだろうか。短絡的な批判は、これまでの記事と何ら変わるところは見られない。
この記事がもし、お役所の“記者クラブ”の中で、お役所から頂いたネタで書かれているのであるなら、それはジャーナリストとは言い難い。
 
 今日の、いわゆる“ラブホテル”問題の根本は、“宿泊施設”を区分することの無意味さにあり、“利用者”の存在を無視しているところにある。風営法の骨子は「善良な風俗と清浄な風俗環境の保持」「少年の健全な育成に障害を及ぼす行為の防止」となっている。さすれば、店晒しにされている「政令改正」ではなく、市町村条例の改正であり、“景観条例”“環境アセス”で十分である。
 さらに言えば、“性は悪”という、愚かな道徳心、倫理観が、このような役にもたたない記事をかかせているようにも思えるのだが、いかがなものだろうか。

 その翌日(20日19:43)。MSN産経ニュースには、「ラブホ侵入し盗み聞き読売配達員逮捕『男女の声聞きたかった』」との記事。これは、神奈川県川崎市で、「川崎区のラブホテル6階の通路に侵入した。部屋のドアに耳を付けている男が、防犯カメラに写っているのに気づいた男性従業員(45)が取り押さえ」「容疑者はホテルの外にある非常階段を上がり6階の非常口から侵入」とある。
 これは、性犯罪のひとつか?
 容疑者は“読売”とある。

ラブホテル・レジャーホテルの経営情報発信基地
テイダン店主 湯本 隆信


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2009年11月17日

神田村のベランダから…。ブログ編vol.3

 あれは、22年前、1987年3月9日の午後だった。60歳代始めと思われる、お洒落な夫婦が突然、来社された。前職の時の、話である。何か気に障る記事でも書いたのかと思い、気の小さい小欄は身構えたが、“いま改装を考えている、ついては設計者を紹介して欲しい”とのこと。ほっと胸を撫で下ろし、立地・規模・投資額等々を聞いたうえで3、4社の設計事務所を挙げた。しかし、憮然とした顔でこちらを睨んでいる。何か変なことでも言ったのかと考えていたら、“いや、そうじゃないですよ。私は、1件のホテルの改装を考えているわけです。3軒も4軒も持っていません。1社でいいですよ。貴方は、編集長でしょう。”という。

 確かに、当時は当業界誌の編集長であった。しかし、その立場であるからこそ、1社だけを紹介するわけにはいかない。そのことを縷々説明するのだが、まったく、ご理解いただけない。もう、時間もだいぶ過ぎていた。お洒落なオジサンは小欄と同様、どうやらだいぶ短気の口らしい。“そうしたらね。貴方がもっとも条件に適う設計者を、独り言として、言ってください。私は聞いていませんから”という。うぅん? いよいよ追い込まれつつあった。こちらも次の仕事があるので、煙草を銜えながら、“その条件なら、もしかしたら○○設計ですかね……”と言ったら、お洒落オジサンは急に立ち上り、奥方を気にすることなく、そそくさと帰っていった。取り残された奥方は、何回も頭を下げ、お洒落オヤジを追いかけた。

 それから15か月後、地下1階・地上8階・33ルーム・リニューアル投資額8億円のホテルは、ステンの加工された外壁に覆われ、ものの見事に再生された。それが、1か月1室・130万円近くも売上げ、業界でも大いに話題となった「ホテル メタルウェーブ」(東京・錦糸町、リニューアル前はホテル キーストン)である。設計は、KOGA設計。お洒落なオジサン、細野誠一氏はそれ以降もたびたび、突然来社され、六本木・赤坂と夜の散歩に付き合わされて、楽しい夜を過ごした。しかし、1998年1月15日、73歳で死去。ホテルの所有者も変わった。

  なぜ、昔の話を持ち出し、取材ノートを捲ったかといえば、この「ホテル メタルウェーブ」、この11月に大規模リニューアルをし、オープンすることになったからである。
新オーナーのご子息に案内され、オープン前の現場をみた。オープンまで2週間たらず、まだ現場は客室の体をなしておらず、いささか心配にもなる。月末オープンの暁には、当新施設紹介で、また来年1月の『季刊LH-NEXT』 vol.3で紹介させていただくことになった。
 なお、「ホテル メタルウェーブ」の象徴でもある、外壁のステン模様は、そのまま残すそうである。
ニューメタルウェーブの誕生である。

ラブホテル・レジャーホテル経営のための情報発信基地
テイダン店主 湯本隆信

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2009年11月04日

神田村のベランダから…。ブログ編vol.2

 本日(11月4日)、速報でメルマガを入れましたが、神奈川・横浜で逮捕者が出た件で、いくつか疑問・注意しなければならない点があるようなので、触れてみたい。
  まず、4日11時28分発のYAHOOニュースに掲載された毎日新聞の「毎日JP」によれば、「神奈川県警は4日、風営法違反(禁止地域営業)容疑で、横浜市旭区のラブホテル〇〇〇の経営者ら2人を逮捕し、警視庁と合同で同区などの9店舗を書類送検した」とあり、店舗の外観写真が掲載されている。
 この流れは言うまでもなく、9月20日の全店査察(メルマガ配信済み)からきていることは、明らかである。
 周辺取材によれば、
(1)SMルームがあったのではないか
(2)大人のおもちゃがあった
(3)食堂・ロビーが規定の機能を果たしていなかった
等々のようだ。

ここで注意しなければならないことは、
新法ホテル(4号ではない)であるならば、
(1)食堂・ロビーは規定の面積が必要であり、機能させなければならない(倉庫・物置等々にすべきではない)。
(2)SMルーム、大人のおもちゃは、好ましくない。大変危険である。
(3)上記の他に、フロントの問題、宿泊者名簿の問題等々がある。

毎日新聞のニュースをみて疑問に思うことは、(1)このホテルは新法であって、“ラブホテル”ではない。したがって、“ラブホテルの経営者”とはいわない、ということ。(2)同ニュースに報じられている外観施設写真の撮影日は、「3日午前9時23分」となっている。つまり、逮捕日の前日である。ということは、警察のリークによって、撮影が先行しているのではないか?

  まだまだ、“大人のおもちゃ”を販売しているホテルがあるようだ。直ちに破棄することを、提案します。

ラブホテル・レジャーホテル経営のための情報発信基地。
テイダン店主  湯本隆信 


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