2010年09月15日

「神田村のベランダから・・・」~政令改正、届出の是非~

某月某日
 この1か月ほど前から、“政令改正の届出”の是非について、業界が揺れている。これは、某県警では「届出は受け付けない」ということから始まったようだ。しかし、別の県警では、“類似”とされたホテルを一軒一軒訪問し、届出をすべきか否かのジャッジをしてくれているという。この差は何だろうか。また先日、関東の某県で所轄署による、“政令改正”の説明会が開催されたようだが、ある参加者によれば、「まったくの基本的なことだけで、他は何もなかった」とのこと。それもそのはずで、いわゆる“解釈基準”が発表されていない現在では、致し方ないことともいえよう。
 しかし、1月1日の受付から1月31日までの締切には、分社化・分割・新会社設立のための時間は、ますます不足になってくる。どうぞ、各企業の今後を冷静に考慮し、早急なジャッジが必要なようだ。

 お蔭様で我がベランダには、日々さまざまな方々が来社される。もちろん、レジャーホテル・ラブホテルのオーナーさん方がもっとも多いが、次いで業者さん。さらには、まったく業界とは関係ない方々も、いらっしゃる。多種多様だ。
 いささか品がないが、“このクソアツイ”御天道様の下を走り回り、夕刻の客人と好き勝手なことを言いながら、ベランダで飲むビールは、最高だ。
 
 そんな中、先週は我が性格とは真逆の人格者、H氏が一人で来社された。H氏は都内でレジャーホテルを経営。50歳に2,3歳プラスの年齢だが、老生が初めて氏を知ったのは、98年10月21日(水)。業者の某氏の紹介と、データに記録されている。確か、5、6店のホテルを経営していた。H氏の来社の目的は、もちろん“政令改正”についてのアレコレだが、人格者の氏も、飲む程に酔う程に、非人格者の老生のペースに嵌り、話題は次々と転移していく。
 男二人、酔どれ話しの内容は高が知れているが、氏の趣味が「ゴスペル」と「自転車」とは、知らなかった。そもそも、老生は「ゴスペル」なるものを知らない。知らない事については、只管沈黙することに限るが、聞いているうちに勝手に口が動いて、“あぁ、それ少年合唱団ね”といったら、言下に否定され、訳のわからない映画の話しから、その流れを、永遠とご説明いただいた。無知は、嫌だね。
 そして、今度は「自転車」。これなら解る。遠い日の昔、老生は小学生の3、4年で、既に自転車を乗り回していた。いゃ、子供の自転車ではなく、大人の自転車だ。もちろんと言うべきか、当たり前だが、長い足の老生(こう言うウソを平気でつく)でも、足は届く術もない。そこで編み出したのが、三角乗りである。これは、自転車が傾くために、身体のバランスが非常に難しい。しかも、目の高さにハンドルがある。H氏との会話が弾む。そう言えば、4、5年前か、老生も自転車に興味をもち、伊藤礼の『こぐこぐ自転車』(平凡社・初版・05/12/16)を購入、読んだ記憶がある。この著者、伊藤礼は元大学教授のコラムニストであり、小説家・歌人・俳人等々でもある。それにも増して、小説家の伊藤整(05年1月16日―69年11月15日)息子だ。この70数歳の元大学教授が、「こぐこぐ自転車」で一人旅(時には同好の士と)をしている。なかなか愉快な本だ。この話を人格者のH氏にしたら、「あぁ、そうなんだ。でも、僕の場合は奥さんと息子で出掛けるんだよね。」とのこと。老生は、黙々と飲むしかなかった。秋は何処へ行ったのかな。今夜も、やけに“クソアツイ”。

レジャーホテル・ラブホテル経営の情報発信基地
(株)テイダン 店主 湯本隆信・・・ yumoto@teidan.co.jp



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2010年09月03日

~ホテルの内覧会・他~

某月某日

 お元気ですか。
 老生は、この暑さ(むしろ熱さだ)に負けて、ダウンしてました。もう、ダメですね。この気候。この政治。異常な永田町と異形な霞ヶ関。

▼今後のレジャーホテルの有り様を考えた時、今回の政令改正後の姿は、今まで多く見られた、いわゆる“グレーゾーン”と言われた、曖昧模糊とした存在は払拭され、“4号か新法か”という明確に二分された形になると想われる。
 そんな中、先月15日、本HPで「ただ今、ホテル施行中!」で配信していた、【ホテル  ココ・グラン 上野不忍】(代表 木本高一朗氏)の内覧会が18日のオープンを前に、開催された。15日は、あいにくの旧盆の送り火の日であり、日曜日ということでもあったが、多数の来場者があった。
 同ホテルは、福島県所有の「ふくしま会館」を取得。同会館には宿泊施設、会議室、ショップなどがあったが、これをこの1月から大改装。この18日にオープンしたもの。立地は、店名が示す通り、上野・不忍池際。部屋からは大きく開かれた窓から、不忍池が、さらには上野の森が一望できる好立地にある。
 設計・デザインは、業界で多くの作品を発表している、玄子空間デザイン研究所。しかし、この【ホテル ココ・グラン 上野不忍】は、レジャーホテルではなく、さりとてビジネスホテルでもない。いわば、「ニューモデルホテル」とでも言えようか。エントランスは明るく、フロントは格調高い石材で仕上げている。エレベータ回り、各フロアの廊下は、各部屋同様、レジャーでもなくビジネスホテルでもない、より施設を活かされたデザインだ。これは、《ホテル ココ・グラン シリーズ》の一号店である【ホテル ココ・グラン 北千住】(08年8月オープン、西岡裕二設計研究室)の進化版とも、言えよう。2年前の【北千住】においても、ビジネスホテルとは言い難い程のホテルではあった。それが認められ、Net宿泊案内の楽天トラベルアワード2009関東エリアの「お客様アンケート大賞」を受賞している。そこからの、この2年間の進化には眼を見張るものがある。

 詳細については、「ただ今、ホテル施行中!」のページを、ご覧下さい。『LH-NEXT』の多田編集長が、総支配人の木本貴丸氏と設計・デザインの玄子氏にインタビューしております。ちなみに、総支配人の貴丸氏は、同オーナーである木本高一朗氏の御子息、宿泊の折りには、声を掛けてみて下さい。きっと、業界関係者なら、歓迎されますよ。
 今、不忍池には蓮が群生し、早朝には淡いピンクの花が見頃となっています(もう、終わったかな?)。

▼政令改正後のホテルについて、もう少し触れると、改正以前から、正確に言えば、25年前の、いわゆる“新風営法”時から感じていたことでもあるが、これらの混乱の原点は、どこにあるのか、ということである。
 その一つは、日本人の中にある“ホテル”感であり、もう一つは“性”に対する認識の相違ということになろうかと思うのだが、いかがだろうか。“ホテル”感とはつまり、いわゆるアメリカナイズされた、大きくて部屋数の多いのが、“ホテルである”という、誤った認識であり、“性”に対しては行為そのものを“悪”というイメージで非概念的に捉えているところに由来しよう。風俗史にみる江戸後期の世情は、今日よりも遥かに解放的であったように読めるのだが、いかがだろうか。どうも、霞ヶ関のご意見と国民の目線に、相違がある様に思えるのだが・・・。

▼先週、K設計が設計・監理した五反田(東京)のオープン前のホテルを覗きに行った(実は、気になってK氏に無理矢理お願いしたのですが・・・)。この1、2年、政令改正と不況のためか、新規オープンの案件は減少している。そんな折、久々に、大人のホテルを拝見した。結構なホテルです。「HOTEL Luxe」。K氏と言えば、この1、2年、“ホテル”感がより熟成しているようにも感じられる。それは単に設計・デザインのみならず、ホテル利用者の属性・心理分析、“利用者とは何者か”という追及でもあるようにも思えるが、いかがだろうか。ちょっと、話が逸れるが、K氏は老生の酔いどれ人生とは真逆の下戸なのだ。従って、K氏との打合わせ、情報交換の折には、珈琲一杯で長時間のホテル談議と相成る。これはこれで、とても楽しい一時だ。なぜなら、K氏のホテル論は、豊富な実績に基づいた論法であるからである。まぁ、業界の安藤忠雄と言ったところですかね。

▼お陰さまで7月に刊行した、季刊『LH-NEXT』Vol.5(「政令改正」全容解説!)の評判が良く、ただ今、注文殺到中です。何と、某県警の生安からも、まとめ買いの注文が入りました。暑さのためではないでしょうが、複雑です。

まだまだ、暑さも続くようです。
お大事に。

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(株)テイダン 店主 湯本隆信・・・yumoto@teidan.co.jp


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2010年08月10日

~セミナー、無事終了しました。~

某月某日
 猛暑日が続く東北、仙台で開催のセミナーが無事終了しました。
 例によって超弱小企業(企業とはおこがましいかも?)の弊社は、いうまでもなく全員出動。しかも、上野発6時(もちろん、朝です)というスケジュール。埼玉に小屋がある老生は、大宮から合流。それであっても、6時30分発の新幹線だ(どうも、弊社のスケジュール管理者は、年寄りを大切にしているとは、思えない!)。従って、5時前起き。いろいろ準備をして、6時前には小屋をでる。新幹線で合流。仙台着、8時。会場にて、打合せ、設営。4箇所目の会場設営ともなると、言葉も必要なく、各人が黙々と作業をこなす。所要時間は、これまでの半分以下。慣れとは、恐ろしい。12時から受付け開始。既に開始前から、数人が、お待ち。北の人達は早いのだ。
 受付けは、季刊『LH-NEXT』の編集であり、Netの[ショッピングモール]を兼務している(会社では、兼務だらけだが)青木由香が担当している。司会は、営業担当の上野昌人。第一講座は、編集長の多田義則が、《政令改正の経緯・概要・施行スケジュール》を講演。第二講座は、《「政令改正」内容の徹底解説》として、メインの顧問・弁護士 星千絵先生の登場。何と、90分のロング講演だが、さすがに中間に10分の休憩を入れさせていただいた。第三講演は、《ケース別にみる対応のポイント》として、星先生に老生が質問。まぁ、オーナー側に立った、代表質問ですね。愚かな質問も含め、星先生、生真面目に回答(どこまでも、真面目なのです)。セミナー終了後は情報交換会となり、飲み物を片手にそれぞれの話題に花が咲いていたが、星弁護士のところには、名刺を手にした参加者が、列をなしていた。
 東京でも、大阪・名古屋でも同様であったが、セミナー終了後には地元のオーナーさんに誘われてちょっと一杯という事になる。今回はセミナー参加のS氏の一番町の店に。S氏とは、カラオケ業界からのお付き合い。有難いことです。同席されたのは、S氏と親しく地元オーナーであり、老生とも長い付き合いのあるS・A氏、業者のY氏。それに我が社のスタッフだ。仙台の旅は、美味しいワインと美味しい料理で、楽しい夜となった。
 ここまで書いてUPしょうと思っていたら、9日開催の博多への出発の時間になってしまった。

 博多。いいですね。
 博多は、前泊・後泊(?)の2泊3日の旅。日曜(8日)の午後、羽田を立つ。
 博多が好きな街になってから、もう何年になるだろうか。20数年前(30年近いのか?)博多にはNさんというとてもユニークなオーナーさんがいた。元証券マン、そのN氏が、ある投資家の資金で、博多の街に次々とレジャーホテルをオープンさせた。いわば、素人集団が業界のニューリーダーになったのである。N氏はヘリでホテル立地を探索するまでになっていった。従業員を優遇し、支配人クラスの女性に通勤の為に外車を与えていた程だ。その後、ホテル数は、10数件にもなったのではなかろうか。やがて、温浴施設をやり、ゴルフ場を経営するが思うに任せず、今は、葬儀場を数店舗やられていると聞いている。実は、このレジャーホテルの初期からの作品を設計したのが、独立間もない、K設計のK氏である。まだ、福岡時代のことだ。そんなこともあり、山あり、海あり、食よく酒旨しの博多は、老生の大のお気に入りの街である。
 その博多でのセミナー、しかも今セミナーツアーの最終回だ。大いに、力も入ろうというもの。
会場のセッティングも終わり、講演の原稿を頭の中で反復していたら、携帯に業界の長老(失礼)AグループK氏から電話が入った。
「Kですが、完璧ですね。あれは、あれはいいですよ」
「???」
「今度の雑誌です。やりましたね。あれ1冊で、今度の政令改正は、完璧ですよ、じゃまた」
 突然の言葉に、「はい」「はい、はい、ありがとうございます」と言っている間に、電話は切れた。今度の雑誌とは、7月に刊行した、季刊『LH-NEXT』Vol.5のことである。切れた携帯を見ていたら、やたらと嬉しくなってきた。早速、この2か月間、休むことなく働きづくめの編集長・多田に報告。彼は言葉なく、ニヤリとした。読者からのお褒めの言葉は、編集者にとって、これ以上のものはない。
 博多のセミナーも、お陰さまで無事終了することができました。
 ありがとうございました。

 今回の“政令改正・全国詳解セミナー”、真に多くの方々に、お世話になりました。講師の弁護士・星千絵先生、集客の為に奔走してくださったオーナーさん、業者さん。受付けまでお手伝いいただいた、オーナーさん、業者さん。
 それにしても、全国セミナーで多くの、新たなオーナーさん方に、お会いできましたことは、大変な収穫でもありました。
 5箇所でのセミナー参加者は、約400名。

 ご参加いただいた方々、一人一人に、感謝申し上げます。

 博多からの帰路、ANA250便の機中にて。

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(株)テイダン 店主 湯本隆信・・・yumoto@teidan.co.jp



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